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登場が待ち遠しい世界初のFD治療薬

2012年11月16日 (金)

◆胃痛や胃のもたれが続いているのに、検査で器質的な異常が見つからない病気「機能性ディスペプシア」(FD)。消化管運動異常、消化管知覚過敏、胃底部適応性弛緩障害が絡み合っていると考えられている
◆国際基準によると▽煩わしい食後膨満感▽早期飽満感▽心窩部痛▽心窩部灼熱感――の一つでも3カ月以上続くようなら診断が決まる。生活習慣の見直しやH2ブロッカー、PPI、消化管運動改善薬などの対症療法が行われる
◆現在、世界初のFD治療薬としてゼリア新薬が創製し、アステラス製薬と共同開発したアコチアミドが国内で審査中だ。消化管運動の亢進に関与する神経伝達物質アセチルコリンの分解酵素を阻害して自覚症状を改善する
◆非臨床試験のデータが不足し、申請から2年以上が経過するが、伊部幸顕ゼリア新薬社長は13日の会見で追加データの堤出が完了したと説明し、「2013年度中の上市を期待している」と述べた。心配やストレスで症状が悪化するとも言われる現代病のFD。新薬の登場が待ち遠しい。



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