エーザイは抗てんかん剤「イノベロン100mg、同200mg」(一般名:ルフィナミド)をレノックス・ガストー症候群(LGS)に対する抗てんかん剤との併用療法の適応で発売した。厚生労働省から開発要請を受けていた。
LGSは希少・重篤・難治性のてんかん症候群のひとつで、小児期の発症が多い。複数のてんかん発作型を示し、突然の意識消失によって転倒したり、発達遅延や行動障害を伴うことがある。
イノベロンは新規構造のトリアゾール誘導体で、発作の原因となる過剰電荷を帯びた脳内のナトリウムチャネルの活動を調節して抗てんかん作用を示す。海外20カ国以上が上市している。
エーザイはてんかん領域を重点のひとつに位置づけ、グローバル製品としてイノベロンのほか、ファイコンパ、ゾネグラン、ゼビニウスを持っている。国内では抗けいれん剤のホストインを販売している。