◆「女心と秋の空」。女性の気持ちは、秋の空模様のように移り気だという故事がふと思い浮かんだのは最近、世界で初めて脳活動から心変わりのメカニズムが解明されたから
◆好みの選択判断には正解がなく、人によって答えが違うため、伝統的な心理学や脳科学が苦手としてきたテーマに挑戦してきたのは、伊藤岳人氏(玉川大学脳科学研究所)らのグループ
◆伊藤氏らは誰もが興味のある顔の好みの変化について、fMRI(機能的核磁気共鳴画像法)で脳活動を測定することで好みの選択が変わるメカニズムの解明を進めてきた。その結果、尾状核という価値判断に関係している脳領域の神経活動と好みの選択に乖離がある時に心変わりを惹起することが判明した
◆さらに、記憶に関係する海馬と価値判断に関係する眼窩前頭皮質との強い機能的つながりができると、心変わりが起こる可能性が低くなることも分かった。今後は、商談やプロポーズなどで、尾状核や眼窩前頭皮質、海馬に強く訴えかける手法が考え出される日もそう遠くないようだ。
「女心と秋の空」
2013年11月27日 (水)
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