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オリゴ糖リポソームに抗癌剤封入‐胃癌の腹膜転移を抑制

2007年6月13日 (水)

 バイオメッドコアと東海大学は、オリゴ糖リポソームのDDS(ドラッグデリバリーシステム)技術に関する特許実施許諾契約を締結した。当面は、胃癌の腹腔内転移抑制に焦点を当て、オリゴ糖リポソームに抗癌剤を封入した新しい糖鎖医薬の提供を目指す。バイオメッドコアの佐藤雄一郎社長は、「8月には本格的な開発を開始し、早ければ2012年には上市させたい」と事業化への意欲を語った。

 オリゴ糖リポソームは、同大学工学部生命化学科小島直也教授の研究成果として得られたもの。マクロファージに選択的に取り込まれる特徴がある。最も予後が悪い胃癌腹膜転移の制圧を標的とし、抗癌剤を封入したオリゴ糖リポソームをマクロファージに取り込ませ、転移病巣に選択的に投与するDDSが開発された。

 そこで、5”FUを使った実験が行われたところ、オリゴ糖リポソームは効率的に胃癌細胞の転移巣へ集まることが分かった。さらに、熱のストレスを間接的に加えると、転移巣で一気に高濃度の抗癌剤を放出するように制御でき、この方法で癌細胞の増殖を抑えることにも成功した。

 実際、抗癌剤の投与量が200分ノ1にもかかわらず、効果は5倍に上る実験結果が得られており、既存の5‐FUの効果を数百倍にまで高めることが可能と考えられている。

 バイオメッドコアでは、薬物キャリアとしてオリゴ糖リポソーム製剤を開発し、胃癌細胞の腹腔内転移を制御する戦略を描いている。また、オリゴ糖リポソームは、高い細胞性免疫を誘導できることから、将来的には癌ワクチン、感染症ワクチンへの応用も視野に入れていく考えだ。




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