◆第2次安倍改造内閣が発足し、厚生労働大臣に塩崎恭久前政調会長代理が就いた。安倍首相は、改造内閣を「実行実現内閣」と命名し、「引き続き経済最優先でデフレからの脱却を目指し、成長戦略の実行に全力を尽くす」と表明。日本再興戦略の実現や法人減税、消費税率の再引き上げなどの懸案事項に取り組んでいく
◆厚労相の人事にも「経済優先」が表れている。塩崎氏は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革を自民党内で提唱しており、塩崎大臣の下でGPIFの運用改革が前進するとの思惑が株価の相場に影響したほどだ
◆厚労行政では、人口減少に対応した持続可能な社会保障制度の改革をどう進めるのかという大きな課題を抱えており、最大の関心事にもなっている。塩崎大臣はGPIF改革だけでなく、アベノミクスの成否を決する重要な政策を担うことになった
◆ただ、第1次安倍内閣では、「消えた年金記録問題」が退陣に追い込まれる要因の一つとなっただけに、年金は鬼門。改革は慎重に進める必要があるだろう。
実行実現内閣で社会保障制度改革は
2014年09月10日 (水)
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