日本オラクルは、製薬企業や医療機関向けに、インターネット上のクラウドサーバーに蓄積した患者情報の中から、治験計画(プロトコル)の条件に合った被験者を事前に検索できる「Oracle Health Sciences Network」の国内サービスを開始する。被験者属性や病歴、投薬履歴など匿名化された医療情報を蓄積し、サービス利用者が治験を行う際に、条件に合った対象患者数を検索できる。治験初期段階の被験者募集業務のスピード向上やコスト削減を実現すると共に、設計したプロトコルの実行可能性を検証できるようにした。今後、国内医療機関の参加を募集し、約500万人の被験者登録を目指す。
新薬開発の効率化・迅速化が課題となる中、製薬企業は治験のプロトコルに該当する患者をなかなか見つけ出せずに、多大な時間を要して計画が遅延したり、実施途中で被験者を追加するなど、試験設計の精度や被験者募集、施設選定のプロセスに問題を抱えているのが現状。
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