テルモは、同社などが共同開発した新しい埋め込み型左心補助人工心臓「デュラハート」を欧州で発売した。心臓内部で血液を押し出す羽根車を、磁気で浮かせて回す「磁気浮上方式」というもので、機械的な接触がないため耐久性優れているという。
磁気浮上方式は、元京都大学工学部の赤松映明教授とベアリングメーカーのNTNが共同で考案した技術をもとに共同開発してきた。デュラハートは8日(現地時間)には既に独バード・ユーンハウゼン市にある心臓病センターで最初の埋め込み手術が行われたという。
2004年から欧州で行われた臨床試験では、埋め込み期間は15人が半年以上、うち7人が1年以上、最長2年以上となっている。日米でも早期導入を目指す。