大日本住友製薬の多田正世社長は11日の決算説明会で会見し、ルラシドンについて、「国内での統合失調症に対する申請が困難となった。武田薬品との欧州での共同開発・独占的販売契約も解消されたが、ピンチをチャンスに変えるためのあらゆる選択肢を検討していきたい」と語った。また、同社は、今年10月で合併後10年を迎えるが、その間の業績推移を基に「将来のためにしっかりと研究開発に投資している」と強調した。
北米でのルラシドン事業は、2011年2月に統合失調症治療薬として発売。13年6月にはFDAより双極I型障害うつ効能が追加承認され、14年度の売上高は825億円と順調に推移している。
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