◆改定薬価基準が告示された。話題になっているのは特例拡大再算定を受けたC型肝炎治療薬「ソバルディ」の大幅な引き下げ率などが中心だが、総じて国内製薬企業の状況を眺めると、大手・準大手は新薬創出加算の追い風もあり、影響が小幅にとどまった企業が多かった一方、中堅企業には打撃となったようだ
◆本紙の調査でも、一部を除き大手・準大手の長期収載品離れの傾向があり、新薬中心への構造転換が進んでいることが結果的に薬価改定の影響を小さくすることにつながっている
◆そう考えると、6年前に新薬創出加算を試行導入した時のコンセプトが、数回の改定を経て形になってきたと言える
◆「新薬を出せなければ事業転換」。このコンセプトは新薬創出加算の試行継続、長期収載品の特例引き下げといった政策により促され、昨年公表された国の医薬品産業強化総合戦略にも反映された。新薬が多い企業で薬価改定の影響が小さかった事実は、これを裏づける。今後ますます新薬を出せる企業、出せない企業の選別が強まるだろう。
「新薬を出せなければ事業転換」
2016年03月14日 (月)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
企画
寄稿