医薬品卸の2016年3月期決算が出揃った。各社とも増収増益を計上したが、主にC型肝炎治療薬の影響が大きく、今後の需要見込みは堅実なところが多い。未妥結減算対応、正念場の単品単価取引を含めた流通改善への取り組み、先行きが見えない薬価調査、急激なカテゴリーチェンジ、有事にも的確に機能する流通網の整備など、医薬品卸が取り組まなければならない課題は山積している。
メディパルホールディングス
メディパルHDは、連結売上高が日本の卸業として初めて3兆円に到達したほか、営業・経常・純利益ともに過去最高益を更新し、中期ビジョンで示した利益での目標を1年前倒しで達成した。「2019メディパル中期ビジョン」は7月末に発表予定。
連結売上総利益は2174億円(対売上高7.18%)、販管費1752億円(5.78%)営業利益率1.40%だった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。