◆患者も加わって治療方針を決めるという新たな概念、シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)をご存じだろうか。最近取材した大学教授から「世界的に大きなテーマ。国内でもSDMに関心を示す医療従事者が増えつつある」と教えてもらった
◆患者によっては、効果は高いが副作用も大きい治療法より、効果はやや劣るが副作用が小さい治療法を選びたい場合もある。SDMは患者の価値観を反映した最適な治療方針の選択に役立つという
◆パターナリズムに始まり、インフォームド・コンセント、コンプライアンス、アドヒアランスなど、治療方針をめぐる医療従事者と患者の関係は経時的に成熟してきた。治療方針の決定に患者も参加する時代になるとは、感慨深いものがある
◆医師に言いづらいことを薬剤師が患者から聞く機会は少なくない。そこで患者の希望や価値観を聞き取り、医師に提供することで治療方針が変わるケースもあるだろう。薬剤師は日常業務の中でSDMの実践を支援しやすい職種なのかもしれない。
シェアード・ディシジョン・メイキング
2016年08月26日 (金)
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