◆関西医科大学総合医療センターの院外処方箋全面発行中止、滋賀医科大学病院の敷地内薬局誘致など、医薬分業を揺るがす事態が相次いでいる。関西医大の中止理由が「約16年間処方箋を出してきたが、メリットを十分に感じられなかった」というものだけに問題は根深い
◆敷地内薬局誘致でも病院関係者から「患者のメリットになる」との声が平然と出る。特に滋賀医大の事例で衝撃的なのは立地的に面分業が定着していたにもかかわらず、敷地内薬局の話がすんなり通ってしまったことだ
◆薬局ビジョンで門前からかかりつけへの方向が打ち出され、今回の調剤報酬改定で立地から機能への転換が促された改革は何だったのかと思わざるを得ない
◆何よりも深刻な事態があまりにも静かに進みすぎている。地元などから分業のメリットを主張する反論がほとんど聞かれないのは、院内処方と門内薬局の方が患者にメリットをもたらすと認めたに等しい。このままでは患者が立地で薬局を選ぶ流れに戻りかねない。もっと本気で戦う時ではないか。
分業のメリットを
2016年08月29日 (月)
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