◆日本医師会は、医師の処方権侵害につながりかねない言動には敏感に反応する。医師の処方権と薬剤師の調剤権のあり方をめぐって中医協で交わされた議論を見て、改めてそう実感した
◆もっともこれは職能団体として当然の反応とも言える。互いに職能と権益をかけて戦うのが中央レベルでの議論だ。容易に譲歩できないことは多々あるだろう。処方権についてはより一層、ガードが固そうだ
◆一方、臨床現場レベルでは少し事情は異なる。その一例として、手術で多忙な整形外科の医師が、処方設計や細かな薬剤調製を病棟担当薬剤師に委ねている事例を各地で目にした。処方権へのこだわりは見られず、両者は円滑に連携している
◆薬局薬剤師も、また違った形で医師と連携できることがあるはずだ。連携体制の構築には「プロトコルに基づく薬物治療管理」(PBPM)の枠組みをうまく活用してほしい。臨床現場レベルで連携の実績を積み上げ、その効果を数値で示し続けることが、いずれ中央レベルでの融和につながると信じたい。
医薬連携、臨床現場での積み上げを
2016年10月31日 (月)
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