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記者として

2016年12月19日 (月)

◆インターネットの発達で情報取得が便利になった一方、新聞社などの紙媒体のメディアが「斜陽産業」と言われて久しい。薬剤のことはインターネットである程度の情報が得られ、企業情報も公式サイトで最新のリリースを閲覧できる。紙媒体を生業としている者には耳の痛い話で、「記者なんてもう時代遅れ」と言われたこともあった
◆そのような中、医療を扱う「まとめサイト」と称するインターネットサイトで不正確な記事や無断で転用した記事が相次いで発覚する事態が起こっている。問題は深刻化し、大手IT企業が運営するサイトが閉鎖される事態にまでなった
◆インターネットの情報は玉石混淆で、ニュースの情報元が信頼に値するかを見極める必要がある。ウェブ検索で上位に位置する情報が正しいとは限らない。「薬事日報であれば信頼できますね」とのありがたい声をいただき、情報を発信する者の責任を改めて実感する
◆ネットが発達した今だからこそ、取材に基づいた“情報のプロ”としてのメディアの必要性を改めて強調したい。



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