国内で実験動物を販売している45の業者を対象に、日本実験動物協会が実施した2016年度の「実験動物の年間総販売数調査」で、販売実績のある業者がこの30年で4割も減少していることが分かった。動物種で見ると、ブタとサル類以外は長期的に減少する一方、ブタは調査開始以来最多の販売数となった。動物実験の倫理原則として、使用動物数を削減すること、実験動物の苦痛を避けること、微生物や細胞、植物、知覚機能の乏しい無脊椎動物に置き換える「3Rs」の取り組みが進んでいるようだ。
日動協では3年度ごとに実験動物販売数量の経時的把握を行っており、今回で11回目の調査となる。昨年4月から今年3月までに、日動協会員21者、実験動物協同組合員27者、大学の動物実験施設5者、その他の公的法人3者、日動協、実動協に属さない7者の計45者に対して、組合員生産販売や仕入れ販売、輸入販売した実験動物数をアンケート調査した。その結果、販売実績のある業者がこの30年で60者から36者と4割も減少していることが分かった。
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