
調剤機器メーカーのユヤマは、音声とLEDライトで服薬時間を知らせる服薬カレンダー「服薬アラームくん」を、薬局や医療機関、介護施設向けに発売した。服薬時間になると、薬の入ったポケットのLEDが青く点灯し、「お薬の時間です」などと音声でも知らせる。取るべき薬や服用するタイミングが分かり、飲み忘れを防止する。
「服薬アラームくん」は、患者が薬を取り出したり、飲み忘れたりしたことを、家族や薬剤師などのアドレスに電子メールで送信する機能も備わり、関係者が患者を見守ることができる。
用法や時間の設定は、薬剤師が専用タブレットや専用アプリをインストールしたアンドロイドタブレット・スマートフォンで行う。薬を入れるポケットはシート状で、カレンダー本体から簡単に取り外せるため、薬局で薬のセットが可能。折りたたんだ上で専用ケースに入れて配送することによって、薬の脱落を防止できる。
シート交換時にはタブレットとカレンダー本体の間で通信を行い、薬の取り忘れや先取りなどの履歴を確認。問題があれば、患者や家族と飲み忘れ防止策を検討するなど、適切な服薬支援にも役立てられる。