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【武田薬品】武田グローバル本社が稼働‐日本の伝統も意識

2018年07月05日 (木)
左から武田薬品のクリストフ・ウェバー社長、クリエイティブディレクターとして新本社のデザインを担当したクリエイティブスタジオ「SAMURAI」の佐藤可士和氏(壁面は漢字の「未来」をモチーフとしたデザイン)

左から武田薬品のクリストフ・ウェバー社長、クリエイティブディレクターとして新本社のデザインを担当したクリエイティブスタジオ「SAMURAI」の佐藤可士和氏(壁面は漢字の「未来」をモチーフとしたデザイン)

 武田薬品は2日、東京都中央区日本橋本町に、約1000人の従業員が勤務する「武田グローバル本社」をグランドオープンした。アイルランドのシャイアーの買収で世界の製薬企業売上ランキングで9位に浮上し、海外売上比率で8割超を見込む中、新本社を拠点に日本発グローバル企業としての成長を加速させる。クリストフ・ウェバー社長は、新本社で会見を行い、「武田がグローバル企業でありながら日本に本社を持つという、そのシンボルがここ新本社となっている。従業員の8割が海外で勤務しているが、将来的に9割になったとしても東京に本社を持つことに変わりはない」と強調した。

 製薬企業が集中する日本橋本町に、地下4階・地上24階建ての一大拠点が誕生した。土地は、武田が1944年に当時の東京支店を設置した場所であり、今回で里帰りを果たした形となった。ウェバー氏は、「日本にこだわり過ぎることなく和の心を大事にしながら、50年、100年後に向けてのグローバル化を見据えている」と新本社新設の意義を語る。


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