政府は29日、2008年「春の褒章受章者」を発令する。アルツハイマー病研究の業績が認められ、井原康夫・東京大学名誉教授が紫綬褒章、経皮吸収型鎮痛消炎剤開発が評価され、森正雄・リードケミカル社長が黄綬褒章を受賞するほか、別所芳樹・日本医薬品卸業連合会副会長が藍綬褒章を受賞する。
〈文部科学省関係〉
◇紫綬褒章
井原康夫(東京大学名誉教授、63歳)=神経病理学分野で、日本のアルツハイマー病研究のリーダー的役割を果たし、タウ蛋白やアミロイドβ42の解明など、基礎研究の振興に貢献した。
磯部稔(名古屋大学名誉教授、63歳)=生物有機化学分野で、様々な生物発光の活性発現の分子機構解明や、多数の天然有機化合物の合成に成功するなどの業績を挙げた。
◇黄綬褒章
森政雄(リードケミカル社長、77歳)=皮膚表面の角質層を水和することで、皮膚から薬物を効率よく浸透させることを発見し、数ある非ステロイド性鎮痛消炎剤(有効成分)の中から、最も適合する薬剤をスクリーニングし、経皮吸収型鎮痛消炎剤を開発した。
〈厚生労働省関係〉
◇藍綬褒章
別所芳樹(64歳)=日本医薬品卸業連合会副会長
〈経済産業省関係〉
◇藍綬褒章
原田嘉晏(64歳)=日本電子社長
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