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QOLを総合的な治療指標に‐京大・福原教授、臨床疫学会で強調

2018年10月09日 (火)

単一疾患根治の目標から脱却

 過剰に検査し、早期に病気を発見して根治を目指す医療モデルは今後、多重併存疾患の患者が増える日本のような超高齢化社会では維持できない――。福原俊一氏(京都大学教授、福島県立医科大学副学長)は9月29日、京都市で開かれた日本臨床疫学会年次学術大会で講演し、そう強調した。既存の治療指標に代わる新たな指標として、患者の主観を反映させたQOLの活用を提示。多重併存疾患一つずつの根治を目指すのではなく、患者のQOLを総合的な指標として、その維持や悪化予防を目指す考え方が今後重要になると呼びかけた。

 福原氏は「複数の慢性疾患を抱えるのが当たり前の時代になった。それでも患者は普通に生活をしている。今までは早期発見、早期治療、単一疾患の征服や延命を医療の目標にしていたが、それだけでいいのか」と言及。「この医療モデルは超高齢化社会ではあり得ない。誰もそんなことにお金を払い続けられないし、患者もうれしくない。将来は、疾患にとらわれない総合的な指標に対して、それを維持したり、悪化を予防したりするモデルに移行するのではないか」と話した。


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