デンカ生研と大塚製薬は、インフルエンザ診断用医療機器「クイックナビリーダー」を全国の医療機関向けに新発売した。インフルエンザ迅速検査キット「クイックナビ-Flu2」専用のデンシトメトリー(光学密度測定)分析装置で、従来の目視による判定では難しいインフルエンザ感染初期であっても、短時間で感染しているかどうかの結果判定が行えるのが特徴。
現在のインフルエンザ検査は、主に医療従事者が検査キットに出現するラインの有無を目視で判定しているが、判定者間で結果に相違が生じることから、正確な結果報告が望まれている。
「クイックナビリーダー」は、光学センサーで「クイックナビ-Flu2」のテストライン・コントロールラインを撮影・画像解析し、設定された閾値との比較により陽性・陰性の判定が可能。目視判定が困難な薄い発色でもA・B型インフルエンザウイルス抗原の有無を客観的に判定できる。
試料を滴加後5分間経過したテストデバイスを挿入して、約5秒で結果を判定する「スグヨミトリ」と、試料滴加直後のテストデバイスを挿入後、1分ごとに読み取りを行い、A・B型のいずれかが陽性になった時点で結果を表示する「ジドウヨミトリ」の二つのモードが利用できる。
希望納入価格は、2万8000円(税別)