◆1回の服用で治療効果が期待できるインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」について、国立感染症研究所が気になる情報を公表した。同剤を投与された小児から耐性変異ウイルスが検出されたというのだ
◆同剤は、世界に先駆けて日本で承認申請を目指す革新的な医薬品等を審査面で優遇する「先駆け審査指定制度」の指定品目だった。昨年2月の薬食審医薬品第二部会で承認が了承され、1カ月後に「インフルエンザシーズン中に治療選択肢を提供することは公衆衛生上意義がある」として緊急薬価収載された
◆同剤の使用に慎重姿勢を示す医療機関もあるようだが、医薬品として承認され、広く現場で使われている以上、薬が人の手に渡る「最後の砦」となる薬剤師・薬局の役割は大きい
◆常に最新の情報を得るよう努め、「1回投与で済む」「ウイルス量を早く減少させる」などのメリットと、「薬剤耐性のリスク」「タミフルに比べて高い薬価」などの側面も勘案しながら、患者にとってベストな選択に資する「丁寧な説明」を行うことが求められる。
「ゾフルーザ」使用の匙加減
2019年01月30日 (水)
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