
日本病院薬剤師会東北ブロック第9回学術大会が1、2の両日に秋田市内で開かれ、シンポジウムで糖尿病患者に対して入院から外来へとシームレスな薬物療法を実践するための課題を議論した。糖尿病患者では服薬遵守率が低く、薬剤師の介入が不可欠とされる中、入院中に実施したポリファーマシー対策の結果などの情報を外来に伝えていく必要性が指摘され、そのためには、2018年度診療報酬改定で新設された「入院時支援加算」の算定によりシームレスな業務につながるのではないかとの考えが示された。
佐藤伸輔氏(東北医科薬科大学若林病院薬剤部)は、慢性疾患の中でも特に経口糖尿病治療薬の服薬遵守率が低いと指摘。「いかに服薬遵守率を向上させるかが重要」との考えを示した。実際、患者が外来から入院するに当たっては、「服薬アドヒアランスの状況をつなげられるようにするのがいいのではないか」と述べ、病棟薬剤師はつなげられた情報を生かして服薬指導をする必要があるとした。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。