2019年は薬業界の幅広い分野で大きな動きや出来事が相次いだ。来年度の診療報酬改定が本体プラス改定で決着。薬価制度改革は製薬業界も一定の評価をする内容となったが、今年は10月に消費増税に伴う薬価改定も実施され厳しさもあった。非薬剤師業務の明確化など、薬剤師にとって大きな変化を予感させる出来事に加え、1兆円規模のドラッグストアが誕生する大きなニュースもあった。一方、治験での健康成人死亡例の発生や後発品への発癌性物質の混入、大手卸による談合疑惑などマイナスの出来事も目立った。令和最初の年末、恒例の薬業界10大ニュースを選んだ。
- 改正医薬品医療機器等法が成立、公布‐機能別薬局の認定導入へ
- 20年度改定が大筋決着‐調剤は対人シフト鮮明に
- キメラ抗原受容体T細胞療法が日本上陸‐約3349万円の高額薬価に
- 薬剤師国家試験に初の禁忌肢導入‐複数問選択ほとんど見られず
- 後発品等に発癌性物質‐各社で自主回収相次ぐ
- 田辺三菱製薬が上場廃止へ‐三菱ケミカルホールディングスの完全子会社に
- マツモトキヨシホールディングス、ココカラファイン経営統合へ‐1兆円の巨大ドラッグストアに
- 非薬剤師業務が初めて明確化‐対人シフト、各地で研修会も
- 大手医薬品卸4社に談合疑惑‐薬価調査影響で衝撃広がる
- 第I相で健康成人が死亡‐エーザイの抗てんかん薬
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