凸版印刷は9日、製薬企業向けに新薬開発関連文書を人工知能(AI)で機械翻訳するサービス「ファーマトラ」の販売を開始した。製薬業界で蓄積してきた膨大な過去訳データからAI機械翻訳システムを構築し、機械翻訳の実行後には専門家による校正作業とも連携できるようにしている。国際共同治験や世界同時申請を行う際に多大な時間を要していた製薬企業の翻訳業務を効率化し、新薬開発期間の短縮化を図る。2025年までに関連受注を含め、10億円の売上を目指してく考え。
ファーマトラは、凸版印刷が提供する多言語音声翻訳サービスのノウハウを活用し、自動翻訳システム開発企業「マインドワード」と医薬専門の翻訳企業「アスカコーポレーション」の協力により開発。入力した文章を自動で翻訳する「機械翻訳サービス」と、機械翻訳した文章を専門家が編集する「ポストエディットサービス」の2種類で構成されている。
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