かゆみなどのつらい皮膚トラブル。「どうやって対処したらいいの?」「数多くある皮膚薬の中でどれが自分の症状に合うの?」などと悩んでいる人は少なくない。ライオンは今春、こうしたかゆみに悩む人に向けて、皮膚薬ブランド「メソッド」について、新たな訴求デザインのパッケージに刷新し、かゆい部位ごとに適した処方を提案するシリーズとした。
一般用医薬品の中で皮膚薬は、解熱鎮痛薬、目薬に次ぐ大きなマーケットとされる。この皮膚薬市場の中でも、かゆみに対する製品群は堅調に推移し、2018年では約400億円を超えているという(同社調べ)。中でも、需要を牽引するのが20~40代女性で、6割以上が何らかの肌の悩みを持っているとの報告もある。
また同社の調査では、こうしたかゆみに悩む人では、78.9%が「何を使えばよいか分からない」、75.4%が「自分の症状の原因が分からない」、46.8%が「何を基準に選べばよいか分からない」など、原因や対処方法が分からず、自分の症状に適した皮膚薬が選びにくい人が多かった。そこで、「メソッド」シリーズを、一人ひとりの肌トラブルに適切な治療方法を提案できる新たな訴求に一新した。
メソッドシリーズは、抗炎症成分アンテドラッグステロイドを一般用鎮痒消炎剤製造販売承認基準の最大量配合するなど、8種の有効成分が荒れた手指や首もとなどの繰り返すつらいかゆみに効く「プレミアムASクリーム」「プレミアムAS軟膏」のプレミアムシリーズと、頭や顔・手指など部位ごとの悩みに応える「CLローション」「WOクリーム」「ASクリーム」「AS軟膏」「ASローション」のスタンダードシリーズで構成する(各指定第2類医薬品、CLローションとWOクリームのみ第2類医薬品)
シリーズ共通の特徴として、かゆみを止める成分(鎮痒成分)と、かゆみの原因となる炎症を鎮める成分(抗炎症成分)を全ての製品に配合。さらに発症部位に合わせ、ステロイドあるいは非ステロイドの抗炎症成分の種類を決め、さらに殺菌成分や荒れ肌修復成分などの有効成分を加えることで、気になるかゆみの悩みに応える。また、頭皮に塗る薬はベタつきにくく、露出しがちな顔やデコルテに塗る薬は乾燥などから患部を守るなど、部位に適した剤形を選ぶことで使いやすさを高めている。
今回のリニューアルでは、効果のある部位や配合されている有効成分をパッケージで分かりやすく表現した。パッケージ天面では有効成分を機能的に表現し、正面にはお勧めの部位を明確に訴求した。首周りや手指など、視覚的にどのような症状に効くのかのイラストや、中身の剤形をイメージできるイラストを配した。