米アルナイラムと米ヴィル・バイオテクノロジーは、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスである「SARS-CoV-2」を標的とするRNAi治療薬の共同開発提携を拡大したと発表した。両社は3月に新型コロナウイルス治療薬の共同開発を発表していたが、提携範囲を拡大した。新型コロナウイルス感染症の宿主因子を中心に最大九つの感染症標的に対する新規siRNAの開発を目指す。
両社は、2017年から提携関係にあり、アルナイラムが保有する肺へ薬剤を送達させるsiRNA新規コンジュゲート技術と、ヴィルの感染症に対する知見などを組み合わせ、「SARS-CoV-2」と他のコロナウイルスによる感染症治療薬の共同開発を行っている。アルナイラムが設計・合成してきた「SARS-CoV-2」遺伝子を標的とする350以上のsiRNAの中から特定された開発候補薬の選定を行うため、ヴィルが抗ウイルス作用の評価を進めている。
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