薬害オンブズパースン会議は、HPVワクチンをめぐる生物製剤基準の一部改正案、検定告示の改正案に対する意見書を、加藤勝信厚生労働相宛てに提出した。薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が持ち回りで承認を了承したMSDの9価HPVワクチン「シルガード9」について、安全性と有効性が不確実として「承認すべきでない」との意見を表明。シルガード9の承認申請が5年前に行われていた中、今回、緊急事態宣言下で持ち回りによって承認を了承した手続きも問題視している。
同会議は、HPVワクチンであるシルガード9について、副反応の発生に懸念を示し、「実際に臨床試験では重篤な副反応が4価ワクチンよりも高率で認められている」と指摘。これら副反応を回避する方法が確立されていないなどとし、「安全性を有しているとは言えない」とした。
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