日本電気(NEC)と愛知県がんセンターは6日、人工知能(AI)を活用し、癌抗原同定システムの構築と治療選択バイオマーカー開発に向けた共同研究を開始すると発表した。NECが保有するAIによる患者一人ひとりの遺伝子変異由来の癌抗原(ネオアンチゲン)予測技術と、愛知県がんセンターが持つT細胞を用いたネオアンチゲンのスクリーニング技術により、ワクチンに使用可能なネオアンチゲンを突き止め、個別化癌免疫療法の臨床応用につなげる。
共同研究は、免疫チェックポイント阻害剤の治療成果が一部の症例に限られることから、ネオアンチゲンに対する免疫応答を増強する癌免疫療法の開発を目指すもの。癌患者のT細胞が認識する癌抗原を突き止める。
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