
永里敏秋社長
KMバイオロジクス(KMB)は、厚生労働省による助成金60億8800万円を活用し、新型コロナウイルス感染症に対する不活化ワクチンの商業化に向け、半年で3500万回分の製造体制を構築する方針だ。2022年初頭に不活化ワクチンの大規模な第III相試験を計画しているほか、海外メガファーマが開発するワクチン候補の国内向け製剤化や流通、アジュバントの製造も担う予定となっている。永里敏秋社長は本紙の取材に、「できるだけ早く安全性・有効性の高いワクチンを出したい。そのために、われわれの設備を最大限活用したい」と話している。
新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発が、海外メガファーマを中心に活性化している。永里氏は、「定期的な投与が必要となった場合には、各国でワクチンの取り合いになる。国家戦略に関わる製品となっている」との考えを示し、「やはり国産ワクチンの開発を頑張らないといけない」と意気込む。
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