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【第53回日薬学術大会】医療分野におけるICT化の今後

2020年10月07日 (水)

第53回日本薬剤師会学術大会
分科会の見どころ・聞きどころ

座長
日本薬剤師会常務理事
渡邊大記
北海道薬剤師会理事
大森嵩

 2020年は、医療分野におけるICTが大きく動き始めることになる。現在進行しているデータヘルス改革においても、大規模な健康・医療・介護の分野を有機的に連結したICTインフラを20年度から本格稼働させる旨が謳われている。それが21年3月から開始されるオンライン資格確認の基盤である。

 これはリアルタイムで医療保険における被保険者資格情報をオンラインで確認する仕組みだが、その根底には被保険者番号の個人単位化がなされることがある。この番号から変換した共通の連結符号を用いた連結により、ビッグデータや保健医療記録共有サービスのIDとして活用されることも視野にある。

 また、このオンライン資格確認のシステムにおいては、マイナンバーカードのICチップに格納された電子証明による個人認証が大きな位置を占めており、そのマイナポータルによる薬剤情報や特定健診データの提供も含まれている。そして、この基盤を電子処方箋へも活用するための検討が始まっている。

 本分科会では、このオンライン資格確認システムに関する詳細について、行政の立場から解説していただくだけでなく、厚生労働省が推進している医療ICT施策の現状や今後を紹介いただく。そしてそれを受けた形で、本会が取り組む医療ICT施策の現状を紹介する。

 また、昨年度までに総務省が実施してきている医療等分野におけるネットワーク基盤利活用モデルに関する調査研究での実証事業において、山形県酒田地区を中心に実施された重複薬等のリアルタイムチェックへの取り組みをはじめ、香川県高松市を中心に実施された保険者連携による薬局でのレセプト情報閲覧への取り組みを具体的に知ることにより、現場の薬剤師にとって動き始める医療ICTがどのようなものなのかを感じ取っていただきたい。

 これらをご紹介した後には、時間の許す限りご参加の先生方と共にディスカッションを行い、それぞれの現場で検討していくための機会となることを望む。

 (渡邊大記



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