国立がん研究センターは、16歳以上の胞巣状軟部肉腫患者を対象に、中外製薬の抗癌剤「アテゾリズマブ」(販売名:テセントリク点滴静注1200mg)を投与して安全性と有効性を評価する第II相医師主導治験を開始すると発表した。中外からの資金、薬剤提供を受け、2023年11月末まで実施する予定で、予定被験者数は20人。AYA世代(思春期・若年成人)の発現が多い同疾患に対する治療法開発の加速を目的に、良好な結果が得られた場合は、肉腫の効能・効果では初となる免疫チェックポイント阻害薬の薬事承認を目指す。
第II相試験では、16歳以上の胞巣状軟部肉腫患者にアテゾリズマブを投与して有効性と安全性を確認する。国立がん研究センター中央病院、東北大学病院、国立病院機構大阪医療センター、九州大学病院の4施設で実施する。
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