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【2021年年頭所感】医薬品の安定供給へ体制整備‐日薬連会長

2021年01月08日 (金)

日本製薬団体連合会会長 手代木功

手代木功氏

 2021年の年頭に当たり、新年のごあいさつを申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルス感染症が歴史的なパンデミックを引き起こし、現在でも収束のメドは明確になっていない状況です。亡くなられた方々に対し謹んで哀悼の意を表すと共に、新型コロナウイルス感染症に立ち向かうため最前線の現場で日々懸命に努力されている全ての医療従事者の皆様に、心より尊敬と感謝の意を表します。

 さて、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、われわれの社会や生活に過去に例を見ないほど大きな影響を及ぼしています。世界的な経済損失や、それに伴う各国の財政状況の悪化、サプライチェーンの断絶、医療提供体制の再構築など、様々な社会システムや備えの脆弱性が明らかになってきており、影響は社会経済活動のみならず、人々の日常生活をも一変させております。

 一方で、これらの変化は、今まで遅々として進まなかったデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れを生み、テレワークに代表される新たなビジネス形態の導入やソーシャルディスタンスの確保等による「新たな日常」への対応というウィズ・ポストコロナの社会に向けた動きが加速しています。

 このような状況下、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン・治療薬・検査(診断薬等)の話題が常時メディアに取り上げられ、われわれ医薬品産業に対する期待の大きさ、国家安全保障の一端を担う役割・責任を今まで以上に強く認識させられています。

 常に患者・国民の皆様にとってより良い医薬品を創出し、それらを迅速かつ安定的に供給することで、国民の健康ならびに経済発展へ貢献すべく、気持ちを新たにしております。

 具体的には、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン・治療薬等の研究開発強化、医薬品安定供給確保のための体制整備と強化をはじめ、イノベ―ション創出を効率的かつ迅速に行うための環境整備としての研究開発を支援する税制の拡充や薬価制度改革等への対応、セルフメディケーションの推進、医薬品産業の国際化の推進等に取り組んでいきます。

 日薬連は、世界が大きく変化する中、関係者の皆様とより緊密な連携を図りながら、医薬品産業の持続的な発展を目指して、各課題に取り組んでいきます。



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