◆断片的ではあるが、真相が徐々に明らかになってくるにつれ、何ともやりきれない気分にさせられる。元厚生事務次官と家族を狙った連続殺傷事件だ
◆両次官とも、厚生省記者クラブ時代にはいろいろとお世話になったことを思い出し、犯人に対して憤りを感じずにはいられない。原因が34年前の飼い犬の件だと伝え聞けば、なおさらだ
◆ところで、一部報道では年金テロなどと不可解なネーミングがつけられていたが、政治色が皆無のテロは存在しない。今回の事件は、テロなどではなく明確な連続殺人・殺人未遂である。年金ではなくペットの処分をめぐっての逆恨みの犯行であるようだが、これが薬害など、薬により自分に健康被害が起こったことが動機だったらどうなっていたか
◆恐ろしいことに、ネット上の無責任な書き込みには賛同者が出たかもしれない。もちろん、薬害患者が凶行に走ったことは一切なく、法的手段によって対応してきた。これが法治国家日本での正常な姿である。容疑者Kの心の闇は見えないし、理解も難しいことだろう。
“年金テロ”
2008年11月28日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
新薬・新製品情報
寄稿