◆医薬品の添付文書を補完する情報源として活用されているものにインタビューフォーム(IF)がある。日本病院薬剤師会は段階的にIF記載要領を更新し、情報の拡充に向けて製薬企業に協力を求めているが、対応が不十分な事例は少なくないようだ
◆帯広厚生病院薬剤部の佐藤弘康氏らは、今月上旬にウェブ上で開かれた日本医療薬学会年会で調査結果を発表した。同院が採用する656種類の錠剤・カプセル剤のうち、2019年に示された最新の記載要領に準拠したIFを備えているのは14.6%だけだった
◆大半のIFが18年以降に作成・更新されていたものの、13年の記載要領に準拠したIFが51.1%と過半を占めていた。98年準拠は9.3%、08年準拠は8.4%と古い記載要領に基づくIFも少なくなかった
◆IF更新時に旧版のIFを流用して作成し、新記載要領に準拠し直す作業が行われていない可能性があるという。佐藤氏らは製薬企業に、最新の記載要領への速やかな準拠と、新設項目のデータ記載を要望している。
インタビューフォーム、更新が不十分な事例も
2021年10月20日 (水)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
新薬・新製品情報
企画
寄稿