国内後発品メーカー大手の日医工は13日、違法製造で業務停止命令を受け製造が滞っていることなどにより経営、財務状況が悪化したため、経営再建に向け私的整理の一種である事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を正式申請したと発表した。同日、国が認定する第三者機関が受理した。現行事業を継続しながら、近く示す事業再生計画案の概要をもとに取引金融機関などと交渉・協議を進め、計画の成立を目指す。スケジュールは26日に予定する第1回債権者会議で定めるとし、現時点では明らかにしていない。懸念される製品供給へのさらなる影響はない見込み。
製品供給には影響なし
昨年3月に業務停止処分を受けた富山第一工場は処分前の生産体制に戻っていない。同社によると、日医工本体が扱う1236品目のうち、169品目は出荷停止を含む出荷調整状態。子会社のエルメッドに製造委託しているうちのほぼ全ての72品目も販売を中止している。
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