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【薬剤師のスキルアップと生涯学習】一般社団法人 薬剤師あゆみの会

2016年7月25日 (月)

他社薬剤師と共に研鑽し成長へ

尾崎氏(左)と井上氏

尾崎氏(左)と井上氏

 薬剤師あゆみの会(本部大阪市、理事長狭間研至氏)は、「質の高いコミュニティファーマシスト」の研修育成を主目的に、有限責任中間法人として2002年に設立。06年には薬剤師認定制度認証機構(CPC)から「薬剤師生涯研修認定制度」の研修プロバイダーとしての認証を受け今年で10年目を迎える。現在、全国15社の会員企業を中心に新人薬剤師研修のほか、在宅医療などかかりつけ薬剤師として求められる様々な分野の研修に力を入れている。今回、会員企業から、ぼうしや薬局(姫路市)の研修担当責任者である尾崎仁氏と、新人研修を体験した井上良祐氏に、あゆみの会の魅力について聞いた。

 同会の新人薬剤師向け研修は、2年間で合計3回のスケジュールで実施。初年度は、毎年5月に3泊4日の合宿形式での研修会を開催。同会が掲げるコミュニティファーマシストとして地域医療の中で、調剤業務、在宅医療、OTCを活用したセルフメディケーションの推進などのプログラムを設定。日々のルーチン業務ではなく、医療の最前線に立つという業務の意識改革を主眼とした内容を中心に取り組んでいる。

 今年の新人研修には、全国から新卒の薬剤師51人が参加。多岐にわたるプログラムが設定され、外部招聘講師から、薬物動態学を臨床現場で活かすための講義や、医薬品医療機器総合機構(PMDA)関係者からPMDAメディナビを活用した情報収集や副作用報告方法など実践的な内容を学んだ。

 同会の教育研修会では自らも講師を行う尾崎氏は「会員企業から多くの薬剤師が集まり研修している点。中小規模の薬局の場合1社では満足な研修ができないケースもある。また、自社以外の薬剤師と出会う場もあることで多様性が生まれる。新人薬剤師も成長するきっかけとなる刺激を得られることも利点」とその特徴を挙げる。

 初回の新人研修会の後に、フォローアップ研修を2回実施する。新人研修を実施した半年後には処方監査の重要性を集中的に実施。その翌年の3回目には、ファシリテーションスキルを学び、患者目線での服薬指導が実践でき、後輩薬剤師を育成できる能力までを身につけられるようにする。

 同会では、新人薬剤師から薬局経営者までを対象とした4段階(ジュニア、ミドル、シニア、エグゼクティブ)の能力クラスを設定。能力評価として医療薬学中心の知識と、それを現場で生かすことのできる実務能力の二つを判定し、一定基準を満たせば、段階的にステップアップさせる研修制度を構築している。

 2年間のフォローアップ研修終了後に検定試験を実施しジュニアクラスへのキャリアアップも行える。新人研修は同じメンバーで2年間研修を受けることになるため、参加薬剤師の企業バックグラウンドや垣根を越えた同期生としての意識が高まり、その後も親交を深められるなど、新人研修を受けた薬剤師からの評価も高い。

 6年制第1期の薬剤師として、新人研修を受けた経験を持つ井上氏も「あゆみの会の新人研修は毎年約50人が集まり、他社の同期薬剤師のつながりが持てる。その人達と、フォローアップ研修も含め、2年間は研修で何度か顔合わせをするという同期メンバーとしての意識が芽生え、ともに成長していける」とメリットを語る。

 今年4月の診療報酬改定では、かかりつけ薬剤師指導料・かかりつけ薬剤師包括管理料が新設された。算定要件の一つに、3年以上の調剤経験がある。井上氏は「新人研修では、かかりつけ薬剤師になるために必要な内容を盛り込んでいる。新人研修からの3年間でひととおりの研修を受けることで、かかりつけ薬剤師として取り組むことができる」と話す。

 研修自体は改定ありきで組まれているのではなく、『かかりつけ薬剤師』という言葉が出てきたときから実施されている。尾崎氏は「中小規模の薬局が集まり、継続的な研修を実施しており、そこに意義があると思う。研修内容自体も皆で考えさせて、多様性を知る研修と、明日からの現場での業務に役立つ内容、さらにこれからの薬剤師の役割などを含めたトータルな研修で充実した内容」と評価する。

一般社団法人 薬剤師あゆみの会
http://www.ph-ayumi.org/




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