TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【登録販売者試験】地域差対策を要望”日本薬業研修センター

2008年09月05日 (金)

会見する川島理事長(中央)
会見する川島理事長(中央)

 日本薬業研修センター(川島光太郎理事長)は、関東、北海道・東北、九州、中国、近畿で実施された1回目の登録販売者試験について、試験問題を精査し、日本薬業連絡協議会加盟団体に通知した。また、都道府県などへ、試験地により受験者に不利益、不公平にならないよう対処することを求めた。これは、薬業連絡協議会の依頼を受けて実施したもので、今後、1回目の試験が行われる中部地区、四国地区についても同様に対応する予定だ。

 研修センターによると、4日現在、1都1道2府30県で登録販売者試験が実施されている。これに対してセンターでは、試験実施後、直ちに試験問題を入手して正答を作成。難易度、範囲、出題傾向、出題意図などについて精査を行った。

 その結果をまとめ、薬業連絡協議会加盟する日本薬局協励会、日本チェーンドラッグストア協会、日本医薬品登録販売者協会、日本置き薬協会に通知した。

 試験問題の精査の結果では、不適切と思われる問題があり、研修センターでは試験を実施した都道府県と厚生労働省に対し質問書を提出、回答を求めている(近畿地区は4日に送付)ほか、試験地によって受験者に不利益、不公平が生じないような処置をとるよう要望した。

 不適切と考えられる問題に関しては、実施地域ごとの結果も示した。それによると、東京都は不適切問題は1問で、「引っかけ的な問題はほとんどなく、全体的に手引きにそって作成されている」とコメントした。また、神奈川県・千葉県・埼玉県は3問で、「問題文はよく作り込まれているが、広告、救済制度、事例問題が多い傾向にある」とした。

 全体的な感想では、「1回目の試験としては、各都道府県ともに範囲や難易度に留意され、レベルの統一化、実践的であったことは概ね評価できる」とした。その一方で、都道府県別の試験内容を細部にわたり精査すると、意図的ではないものの、出題の不慣れによるいくつかの問題点も散見されると評価した。

 研修センターでは、それらの結果をまとめて、「出題方法の統一化について、再検討していく必要がある」と指摘。主な改善点として、[1]手引きの範囲内から作成する際には、薬学的な観点からも的確に判断できる出題方法の統一[2]基本的には手引きの範囲内から出題することになっているが、あえて範囲外から出題する場合には、その出題方法について一定の基準をつくる必要がある””などを挙げた。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術