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バイエル薬品は、日本初の低用量経口エストラジオール製剤である更年期障害治療薬「ジュリナ錠0・5mg」を16日に新発売した。
適応症は、更年期障害および卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状(ホットフラッシュおよび発汗)、膣萎縮症状。通常1日1錠を服用し、症状に合わせて2錠まで増量できる。
エストロゲン製剤には3種類の有効成分が使われるが、これまで経口剤として日本で発売されているのはエストロン、エストリオールのみで、天然型エストロゲンであるエストラジオールの経口剤は同製品が初めて。
国内の211症例を対象に実施された無作為二重盲検試験では、血管運動神経症状および膣乾燥感がプラセボに比べ有意に改善された。また、同製品を8週間反復経口投与した後、ホットフラッシュの1日平均回数が投与前と比べてどれだけ改善したかを調べたところ、減少率は79・6%で、プラセボ群の57・9%に比べ、有意差が認められている。
副作用は30・7%で発生し、性器分泌物(15・9%)、乳房不快感(4・5%)、腹部膨満(4・5%)、腹痛(4・5%)が主なものだった。
国内では、閉経前後の45065歳の女性約1800万人の多くが、エストロゲン欠乏による心身の不調に悩んでいると見られている。
ウイメンズヘルスケア領域に力を入れる同社は07年に経皮吸収エストラジオール製剤「ル・エストロジェル」を発売しており、今回の新製品発売によってホルモン補充療法のラインナップを拡充させた。
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