◆年末にかけて新型コロナウイルス感染症の第8波が迫っているのか、全国的に感染者数の増加が報じられている。現在、感染者への経口治療薬として、国内では合わせて3種類の薬剤が承認されているが、いずれも慎重投与が求められる
◆こうした中、東北大学大学院医学系研究科の高山真特命教授の研究グループから、感染症の急性期症状に対する発熱緩和や重症化抑制に漢方薬が有効であるとの研究結果が発表された
◆二つの研究(観察研究、ランダム化比較試験)により、漢方薬投与群で呼吸不全への増悪リスクは有意に低かったこと、葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の投与で発熱症状が早期に緩和され、中等症I患者で漢方薬投与群において呼吸不全への悪化が抑制傾向にあったことが示された
◆漢方薬は既知の副作用が概ね把握され、安全性情報も公開されている。比較的安価な漢方薬の使用は、医療経済的にも効果は大きい。今回の研究成果が新型コロナウイルス感染症収束に向けた治療選択肢の一つになることを期待したい。
漢方薬でコロナ症状緩和
2022年12月14日 (水)
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