◆2022年が間もなく終わる。新型コロナウイルス感染症の収束が未だに見えない中、医薬品に関するイノベーションと安定供給のあり方について議論が始まったスタートの年だと考えている
◆イノベーションの評価では5月に緊急承認制度が創設され、臨床試験で安全性を確認、有効性が推定されれば、第III相の検証試験を行わず医療現場で使えるようになった。11月には塩野義製薬の経口新型コロナ治療薬「ゾコーバ」が適用第1号となった
◆後発品の製造不正から端を発した医薬品の安定供給をめぐる問題は、今もなお続く。来年4月の中間年改定では、物価上昇などの影響で不採算品となった全品目で特例的な不採算品再算定ルールが適用されるほか、安定供給対応で診療報酬上の特例措置が時限的に講じられるなど、薬価と診療報酬で一定の手当てが行われた
◆安定供給については、限られた財源の中で可能な範囲の対応を行ったとはいえ、問題解決へは課題が多い。来年は患者に必要な医薬品を届けられる希望の年であってほしい。
医薬品に関するイノベーションと安定供給のあり方についての議論が始まった一年
2022年12月26日 (月)
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