◆小林製薬の紅麹サプリ問題を受け、機能性表示食品制度の見直しを検討した消費者庁検討会の報告書は、適正使用策にほとんど言及していないのが残念だった。この問題で「サプリ安全神話」は以前より払拭されたが、不安にかられた生活者は誰にどう相談していいのか分からないままだからだ
◆報告書には、医師等に相談して摂取する旨の表示では「摂取の是非を相談する趣旨を明らかにすること」、相互作用や過剰摂取を防ぐため「安全性上の留意事項を具体的に記載すること」とある。しかし、店頭で誰がどう対応するのかは書かれていない
◆取材では、薬剤師、登録販売者が相談対応に苦慮するケースが見られた。根拠となる情報が十分ではなく、リスク評価の解釈が難しいとの声も聞いた。「摂取して良いかを医師に尋ねて」と薬剤師に言われ、相談した医師には困った顔をされたとの話もある
◆今回の問題で薬局、ドラッグストアでサプリに関する相談は増えるだろう。いかに適正使用を図るか。ここを解決しないのでは画竜点睛を欠く。
店頭で誰がどう対応するのか
2024年06月14日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
企画
寄稿