山形県病院薬剤師会は、県内の薬剤師偏在解消に向け、基幹病院から薬剤師が不足している県内病院に薬剤師を派遣するモデル事業を、来年2月の1カ月間限定で実施する。県内医療機関66施設に薬剤師の充足状況について聞き取り調査を実施しており、9月以降に薬剤師派遣を受ける優先的要支援医療機関1施設を選定する。年明けには薬剤師派遣に前向きな医療機関とのマッチングを行い、モデル事業を実施する計画だ。支援を受ける医療機関の病棟業務への影響など薬剤師派遣による効果を検証し、来年度以降には事業の本運用開始を目指す。
9月以降に支援施設選定
山形県の薬剤師偏在指標は、薬局が0.91、病院が0.60と業態偏在が生じており、2036年度では薬局が1.15と充足するのに対し、病院が0.69とさらに偏在が広がる見通しにある。昨年、県病薬は病院薬剤師確保を目的とした特別委員会を設置し、同12月には病院薬剤師不足解消に向け、山口浩明会長名で県内の国公立大学における薬学部新設を求める要望書を県知事に提出した。
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