AIソリューションを創薬だけでなく、臨床開発、市販後安全性情報管理にも提供する企業が出てきた。CROや医療系ITソリューションのほか、NEC、日本アイ・ビー・エム(IBM)といった大手企業、AIの展開で注目を浴びるソフトバンクも参入してきた。新薬開発で最も多くの人手と工数がかかり、5年前後の期間を要する臨床開発、膨大な市販後データに基づく安全性情報管理の関連業務にAIを導入することで時間短縮を図り、新薬開発や安全対策をスピードアップするのが狙いだ。
ソフトバンクと、製薬業界でデジタルを戦略的に導入している中外製薬などが1月30日、生成AI活用による臨床開発業務の革新を目指す共同研究で基本合意したと発表した。具体的にどの程度の成果を生むのかは開示していないが、治験で必要となる多数の文書の自動生成や、疾患情報・業界規制・社内手順などの必要情報の収集、探索的なデータ解析などを可能にする技術開発を進める。
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