島津製作所は、昨年4月に米子会社Shimadzu Scientific Instruments,inc.(SSI、メリーランド州コロンビア)が、R&Dセンター東海岸の拠点としてNorth Atlantic支店内に「ボストンラボ」を開設しているが、このほど、より顧客拠点と密接に連動した研究・開発のため、ボストンの市街中心部に近いライフサイエンス企業向け共有施設(LabShares)内の「ボストンラボ」に機能を移す。3月31日に発表した。
SSIのR&Dセンターは、メリーランド本部、R&Dセンター東海岸、R&Dセンターの3拠点で構成されている。R&Dセンター東海岸は主に、製薬企業の先端研究に活用される質量分析に関する製品・技術を開発している。そのため、最先端の大学・研究機関やバイオ医薬品関連企業の研究開発部門が集まるボストンに立地している。
機能移転後は、メタボロミクス関連など製薬企業のニーズに即した開発を同ラボで行い、試作品を顧客拠点に持ち込んで共同で評価していく。
同ラボには、液体クロマトグラフ質量分析計「LCMS-8060」「LCMS-9050」および、医薬品の材料解析に利用する遠心フィールドフローフラクショネーションユニット「FFF-C8030」などの同社製品を設置する予定にしている。