島津製作所は16日、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Shimadzu Future Innovation Fund」を通じ、韓国スタートアップであるRLWRLD Inc.(リアルワールド)に出資したと発表した。
製造現場だけでなく研究開発においても作業の自動化ニーズがあり、島津ではこれまで自律型実験システム(Autonomous Lab)を開発してきた。同社は今回の出資を通じ、バイオや製薬、新素材開発などにおける自律型実験システムの社会実装を目指していく。
リアルワールドは、ビデオやマーカーなどで3D化した実空間のデータをAI学習に活用することで、実空間に対応した精巧な動作と汎用性を備えた作業ロボットのAI基盤モデルを開発している。それと併行して、そのAI基盤を搭載したロボットを開発しており、作業ロボットの生産性の向上が期待されている。同社は、KAIST AI大学院(韓国科学技術院)やソウル大学など韓国トップクラスの人材が集結し、日韓のメーカーと連携し、迅速な研究開発を進めている。