【テルモ】「サウジ/DX活用のCTO治療等の調査事業」、経産省の小規模実証・FS事業に採択

2026年07月09日 (木)

 テルモは7月8日、「サウジアラビア王国/DX(イメージング機器)を活用した虚血性心疾患の慢性完全閉塞低侵襲治療とデュアルセンサーイメージングシステム導入の調査事業」が今年の2月5日、経済産業省の2024年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)に採択されたと発表した。同事業では、虚血性心疾患に対するイメージング機器を活用した治療戦略の立案を含む低侵襲治療トレーニングの実施およびデュアルセンサーイメージングシステム(DSS)導入に向けた市場性・実現可能性を調査し、現地の治療選択肢の拡充と新規市場創出の可能性を検証することを目的としている。

 同事業は、サウジアラビアにおける死亡原因の第1位である虚血性心疾患に対し、治療技術の不足が課題となっている現状を踏まえて実施されるもの。

 冠動脈の慢性完全閉塞(CTO)病変に対する治療では、外科手術に比べ身体的負担が少ない経皮的冠動脈インターベンション(PCI)が主な治療選択肢の一つになっている。さらに、イメージング機器を積極的に活用することで、病変部の詳細な画像情報をもとに患者ごとの治療戦略を構築し、治療の安全性・確実性を高めるための取り組みが普及している。このようなCTOに対する低侵襲治療は、高度な技術を要することから、サウジアラビアにおける医師の育成が重要となっている。

 同事業で実施される低侵襲治療に関するトレーニングを通じ、こうした治療に関する手技および治療戦略を体系的に理解し、実臨床への適用に向けた知識・判断力を身につけた医師を増やすことで、患者の病態に応じた治療の選択肢が広がり、身体的負担の軽減やQOLの向上につながることが期待される。

 また、イメージング技術を活用して治療戦略を構築する手法の習得は、医療のデジタル化・高度化を支える重要な要素であり、医療DXの推進にも寄与することが期待される。

 併せて、同社が開発を進めているDSSについて、サウジアラビアでの導入可能性や市場性に関する調査を行い、将来的な医療環境の高度化と新たな治療基盤の構築につながる可能性を検証していく。


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