
サノフィ日本法人の岩屋孝彦社長は24日、都内で記者会見し、日本事業を成長軌道に回帰させると表明した。2024年売上は、アトピー性皮膚炎などの治療薬「デュピクセント」などの主力品の成長で前年より11.8%増(決算ベース)となり、免疫疾患領域の成長を軸に「2030年までに国内売上トップ3を目指す」との方針を示した。同疾患領域には潰瘍性大腸炎を対象に第II相試験段階にあるエクリタセルチブ(経口)など複数の開発品があり、炎症性腸疾患(IBD)市場への参入も予定する。
日本法人トップの会見は2016年以来9年ぶり。かつては3500億円超の売上があった同社だが、抗血小板薬「プラビックス」、インスリン製剤「ランタス」といった主力品の特許切れにより苦戦する時期が続いた。複数の成長製品を展開できるようになり、今回の会見は成長回帰をアピールする場となった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。