
日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会の新委員長に、藤原尚也氏(中外製薬執行役員渉外調査担当)が12日に就任した。任期は2年。就任後のあいさつで藤原氏は、今後の薬価制度のあり方について、「イノベーションの推進と国民皆保険の持続可能性の両立が必要と言われるが、加えて患者さんのアクセスを確保することが大事」と指摘し、「これらを同時に実現できるような薬価制度を作り上げていく必要があるのではないか」との考えを表明した。
高額医薬品の登場による高額療養費制度の見直し問題、後発品を中心とした供給不安問題を念頭に置いて発言したもの。
藤原氏は翌13日の就任会見で、イノベーションの推進と医療費財政、患者アクセスの鼎立は「トリレンマで同時実現は難しいが、実現が求められている」と述べ、その解決は日薬連が来年度薬価制度改革で提案していく品目特性を踏まえた「カテゴリー別薬価制度の構築」が一つの提案になるとの考えを示した。
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