パラマウントベッドは、2022年6月から中学生の睡眠不足解消をサポートするため、睡眠の大切さを学ぶ教材「睡眠の大切さを学ぶ教育プログラム、を開発、無料提供しているが、24年度のアンケートで、9割の生徒が「満足した」としており、こうした成果を受け、今年度も同教材の提供を継続する。1日に発表した。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、中高生の睡眠時間を「8~10時間」と推奨しているが、早稲田大学などの調査では、21年の中学生の睡眠時間(平日)は「7.5時間」にとどまり、学年が上がるにつれて、睡眠時間が減少する傾向が明らかになっている。
同社は、スマートフォンの使用や部活動、塾などで生活リズムが大きく変わる中学生に対する睡眠教育が重要だと考え、睡眠に関する20年以上の研究実績を有するパラマウントベッド睡眠研究所の監修のもと、ARROWSと共同で同教材を開発した。同教材はARROWSが運営する教員向けプラットフォーム「SENSEI よのなか学」(登録教員数10万人以上)を通じ、希望する教員に無料で提供している。
同教材は、学習指導要領に準拠しつつ、パラマウントベッドの知見を活かして開発された完全オリジナル。「睡眠の重要性」や「良質な睡眠をとるためのポイント」が理解できる構成で、教員は映像やスライド、進行台本を活用して授業を進めることができる。事前準備の負担を軽減しつつ、各学校の事情に応じた柔軟な授業展開が可能となっている。
24年に同教材を受講した生徒(有効回答数:4,030人)へのアンケートでは、「満足した」が9割を占めた。「睡眠は自分の人生に関係がある」と感じた生徒は授業前の86%から授業後には95%に上昇し、「とてもそう思う」生徒は40%から67%に増加した。また、94%の生徒が「良い睡眠を得るために、自分でできることがある」とし、睡眠習慣改善の意識変容が見られた。
教員(有効回答数:82人)からも高い評価を受けており、95%が「教材に満足した」、96%が「ほかの先生に推奨したい」としたほか、98%が「今回の授業はこれまで行ってきた授業に比べて、生徒に『睡眠の大切さ』を伝えられる内容だった」と肯定的な評価が得られている。
同社は今年度も同教材の提供を通じ、中学生が睡眠の重要性を理解し、自らの睡眠習慣や生活リズムを見直すきっかけとなるようサポートしていく。また、今後もブランドメッセージ「WELL-BEING for all beings」のもと、全ての人々に向けて睡眠の重要性を広く周知する活動を推進していく。
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