シスメックスは26日、自然関連のリスク管理と情報開示の推進を目的としたTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同し、業界で初となる「TNFD Adopter」への登録を行ったと発表した。
同社は、2021年のTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同以降、「シスメックス・エコビジョン2033」の策定や、科学的根拠に基づく削減目標のSBTi認定の取得、省電力製品の開発など、環境への取り組みを継続してきている。
今回、気候変動と自然資本の課題に統合的に取り組むことは、サステナビリティ経営の実践に不可欠であると考え、TCFD・TNFD提言に基づく統合開示を実現した。
今年度は、リスク管理上重要な拠点を含む日本地域を対象に開示を行い、来年度以降は、欧州やその他地域へと順次グローバルに拡大して開示していく予定にしている。
TNFDには、企業活動や資金の流れがネイチャーポジティブに転換されることを促す役割が期待されている。同社は、TNFDへの賛同を、環境変化に伴う事業リスクへの対応と、新たな事業創出につながる重要な機会であると捉えている。
同社は今後も、「シスメックス・エコビジョン2033」のもと、気候変動対策に加え、事業活動への好影響と自然環境の保全を両立させるため、省資源や資源循環を前提とした持続可能な活動をさらに強化していく。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499